melancholy youth

since 2016.6

8/10


6度目の個人企画でした。ご来場いただいた皆さん、出演者の方々、そして毎度お世話になっているピークアクションとジョンさん、今回はzanpanとしても出演してくれたふっしー、みのりさんありがとうございました。
まずは無事に開催出来たこと、本当に安堵しました。そして数値的な話ですが過去一の動員数となりました。どんな日になるのだろう...なんて思っていたけれど、蓋を開けてみたらこんな日になるなんて...自分の想像を超えてくるとても良い企画になったんじゃないかと思っています。


OUT OF FASHION
地元のバンド1組目。音源上ではシンセや牧歌のようなアプローチで不思議な世界観を感じさせる印象があったのですが、ライブではギターロックの風味、特に初期アジカンに通ずるような衝動感を漂わせた演奏の様相もあり、やっぱり今回ここに入れ込めたのは正解だったかなと思いました。最後に披露していた"HIGH & DRY"の元ネタがやはりRadioheadだったというのも確認出来て良かったです。

kittens
初めて愛知からお呼びしたkittens。最初の3曲はミニアルバムからの楽曲で、以降は音源化されていない4曲という構成。楽曲を一聴した際から感じていた柔らかな空気と歪みの効いたギターサウンドが心地良く響いていました。その演奏と共に和やかで小気味良い片岡さんのMC。良い時間を彩ってくれることを確約してくれるようなその演奏にとても有難いなと感じていました。

山下なおと
今回の弾き語り枠であるやましー、続くように緩やかな空気の中で爪弾くギターとバンドでの発声とは異なる優しくもクッと込めた歌が響いていました。
ソロ名義であるニャホの楽曲の他、過去にSouncloudにアップしていたandymoriの"青い空"のカバー、aoniの"surf"と個人的にも好きな楽曲でもある"ALONE"のアレンジも披露。やっぱりやましーの歌好きだなと感じた瞬間でした。

砂場 (ウエスト)
過去にボーカルミヤザキさんの弾き語りでのライブはありながらもバンドとしては初の福島となる砂場。今回はウエスト形態。じっくり聴いてほしかったので一曲分多めの時間設定でした。
以前と比べ楽曲に触れていたこともあったからか3度ほど涙を堪える瞬間があり、"拝啓バンドマン"では堪えきれぬ涙が頬を伝っていました…。精神や感情が強くないからこそより響き渡るその演奏に、予想通り心をグシャグシャにされてしまいました。"水面の月"、聴けて嬉しかったです…。

zanpan
何かとライブは観ていたし、メンバーとも顔馴染みな感じに段々となっていたけれど、ようやく自分のイベントに出てもらえることとなった地元のバンド。昨年のアルバムリリース以降というか、そのアルバムの楽曲が形成されていったここ2、3年で段々と"ローカルなバンド"という枠組みから離れるようなアプローチが増えてきているように感じていて、今回披露されていた新曲2曲でよりその印象が濃くなりつつも、元来持ち合わせていたその求心力のあるメロディと演奏、素朴さというものが重なりより強固なアンサンブルになってきている気がしました。

Kamisado
メンバーの幼少期のエピソードであったり何かと近いものを勝手に感じていたKamisado。何となく想像していたpillows等のロックンロールバンドへの偏愛や真っ直ぐな姿勢のような部分を感じさせる演奏だったと思います。3曲程披露していた新曲群もまた違った要素を感じて今後出るであろう新作にも期待大です。
今回は"奪い返すこと"が出来なかった(バックアレイを聴けなかった)ので別タイミングで見れたら良いなと思います笑 そもそも最近はやってるんでしょうか…?

SOFTTOUCH
まさか出ていただけるとは思わなかったソフトタッチ。関わってる方々がデカすぎて、僕なんぞがお誘いしていいのか?と思いつつも快諾していただけて有り難かったわけですが、実際その演奏の説得力たるや…。あまりにも出音が凄すぎてやられてしまいました。真っ当なサウンド…というのが陳腐な気もするのですが、現代日本におけるギターロックの先駆者たる所以というものをまざまざと見せつけていただけたなと思います。本編最後の"超越的感謝~孤独の群衆"の流れ、本当に喰らいました…。


日本における様々なロックサウンドを表現するバンドによるイベント、というコンセプトで企画を立ち上げたわけですが、実際様々なスタイルを垣間見せつつ、それぞれに親和性が高いイベントになっていたんじゃないかなと思います。実際見ていた出演者の方々やお客さんからも良い反応をいただけたので組んだ意味があったなと思います。

人によってコンセプトや考えることは異なるので企画もそれぞれ意味合いが変わってくると思いますが、"総合芸術"としての企画としてとても良いものになったのではないでしょうか。勿論毎回良いものにしようと努力はしているのですが、全体を通してここまでバチっとピースがハマる感覚があったのは初めてだったんじゃないかと思います。

中々上手くいかないなと感じることが多かったので、やり続けた意味があったのかなと感じれるイベントでした。もっと見てほしいなという気持ちはありますけど…笑 まあそれはこちらが頑張ることなので、今後の企画でも様々なアプローチをしていければ良いなと思います。

改めてになりますが本当にありがとうございました。気にかけてくださった方々にも本当に感謝しています。またやると思いますので気に留めてくださると嬉しいです。



最後に今回のBGMのリストを載せておきます。今回BGMのプレイリストも制作したので来られた方は余韻を楽しむ用として、来られなかった方はこういう空気感の下ライブが進んでいったのかと想起させながら聴いていただければと思います。後半4曲は流れていなかった気がしますが...。


例によってCD-Rに焼いております。今回はM1~19、M20~39の2枚に分けておりますのでもし欲しいという特異な方がおりましたら何かしらの手筈でご連絡下さい。


1. The Sidekicks - The Whale and Jonah
2. the court - annie laurrie
3. Last Days of April - Hanging High
4. Superchunk - Crossed Wires
5. Matthew Sweet - We're the Same
6. Syrup16g - (This is not just)Song for me
7. Lowgold - Beauty Dies Young
8. GRAPEVINE - ふれていたい
9. Macseal - Four Legs
10. ART-SCHOOL - ローラーコースター
11. winnie - starlike stereo
12. Jets to Brazil - Cat Heaven
13. Joyce Manor - Over Before It Began
14. Pedro the Lion - Indian Summer
15. Guided by Voices - Teenage FBI
16. The Rocking Horse Winner - Elementary
17. Tigers Jaw - Make It Up
18. Fennel - Island
19. The Promise Ring - Forgot Me

20. Superfriends - 1994
21. スピッツ - さわって・変わって
22. Big Nothing - Carried Away
23. Sugar - Helpless
24. Cloud Nothings - Stay Useless
25. Cabana Wear - Scaredy Horse
26. Shortcut Miffy! - Good-bye
27. フジファブリック - 同じ月
28. 2nd Grade - My Bike
29. BOYISH - 風を切って走った / Run with the wind
30. Fountains of Wayne - Sink to the Bottom
31. Supercrush - I Can't Stop (Loving You)
32. GOING UNDER GROUND - STAND BY ME
33. ASIAN KUNG-FU GENERATION - 青の歌
34. Jamie 4 President - The Day I Fell for a Gypsy Girl
35. The Diggs - Faith in Strangers
36. the band apart - 8月
37. The Weakerthans - This Is a Fire Door Never Leave Open
38. the pillows - LITTLE BUSTERS
39. 結束バンド - 転がる岩、君に朝が降る

M-1, M-26はSpotifyには無かったのでプレイリストには含まれておりません。


演者の方々に流れたBGMの反応貰えたのも嬉しかったな…。