melancholy youth

since 2016.6

Andy Tanner


Xでフォロワーの方が"Laymen Terms"なるバンドの音源のリンクをポストしていて、何気なく聴いたところメロディックともインディロックともエモともカントリーとも捉えられるような多様な音楽性で、個人的にツボを刺激されました。どんなバンドか、と検索をかけていたところにボーカルであるAndy Tannerのbandcampが引っかかり、そこから更に調べ始め彼の他の活動について辿り着き、折角ならと忘備録的に纏めることにしました。



00年から活動を開始したのがLaymen Terms。これ以前からもメンバーはそれぞれバンドをやっていたようで、音源等見つけられませんでしたがAndyはLights Outというバンドでも活動していたようです。2006年までの活動の間Cadillac BlindsideをリリースしていたSoda Jerk Recordsと、現在まで運営が行われているSuburban Home Recordsから2枚のEPと2枚のアルバムをリリースしています。

バンド名の元ネタはLagwagonの楽曲から来ているのでしょうか。


こちらは1stアルバム。00年代メロディック/ポップパンクスタイルでキャッチーでアグレッシブな中に陰りのあるエモーショナルなメロディが響くサウンド

前述のポストに付随していた音源がこちら。2nd且つラストアルバムとなった本作は、これ迄の方向性から更に広がりを見せた意欲作。パンキッシュなサウンドは抑えめに、後のAndyのソロや活動でも感じられる聴かせるような展開やメロディの起伏がある楽曲に昇華。



Laymen Termsの活動終了後、程なくしてAndyはソロの活動を開始。Andy Tanner名義でアルバムを2枚、"Andyのバンド"という意味合いでのBandy Tanner名義で1枚リリースしています。

また、Deep Elm Recordsのエモ日記ことEmo Diaries Seriesにも"Andy Tanner & His Grand Piano"名義で楽曲を提供していました。

ソロの楽曲もバンドサウンドを主軸に、アコースティックギターの弾き語りや、他の楽器を起用しアレンジに華を添えつつ、歌心のある少し渋いボーカルがグッと全体を纏めます。また、名義にもあるようにグランドピアノを軸とした楽曲も多く存在しています。



ソロの1stから2ndまでのリリーススパンはおよそ10年と大きく開いているのですが、この間にもAndyは別のバンドを開始します。
2008年頃から存在していたHeadhum。オルタナティブロックなノイジーなリフが響くサウンドで、グランジ/ポストハードコアにも接近するアプローチのバンドです。

後に自身とのセルフスプリットもリリースします。単独作に比べるとひり付きは抑え目の楽曲を収録。


Laymen Termsと同郷且つ同じくSuburban Home Recordsに所属していたThe Gamitsのメンバーと共に始めたDwayne。カントリーやルーツミュージックを経過したindie punkなサウンドの楽曲。程良くキャッチーで聴き心地が良いです。

Gamits自体は日本盤が出ていたり来日公演も行ったことのあるバンドです。ライブ映像も残されていました。



Against Tomorrow's SkyとEl Toro de la MuerteのMike Nippに、Headhumや後にBandy Tannerとしても活動を共にするJonathan JohnsonとのバンドSalt of Sanguine。Headhumにも通ずる部分はありますがこちらの方がより開けた印象のあるサウンドで、独特な部分はありながらもシンプルにロックバンドとしてのアプローチを仕掛ける感じでしょうか。



本人の活動だけでなく、他の作品にも客演として参加しています。Laymen Termsと同レーベルに所属しているAndy Thomasのアルバムには"Never Be Safe"、"To Your Health"の2曲にピアノで参加。

こちらも同レーベルに所属していたNobodysの復活作となるHussyにコーラスで参加。



HeadhumのJonathanと、Stat DadやRedbushといったバンドで活動していたJ.D. Korpitzと共に現在はBandy Tannerとして活動。目下最新作となる3rdはこれまでの活動を通して行ってきたサウンドの要素を重ねつつ、落ち着きのあるサウンドに仕上がったアルバム。


本人のFacebookはありつつも更新されていないようで今現在の動向が掴みづらいのですが、昨年11月末の弾き語りライブの映像がアップされていました。Bandy Tanner名義でのライブとなります。



他にもバンドをやっていたり参加している作品があるやもしれませんが、現在調べる中ではこのような来歴となりました。他にご存知の方が居ればDMなりなんなりでご連絡いただければと思います。

Starmarket Japan Tour 2024


THISTIME RECORDS PRESENTS ”STARMARKET JAPAN TOUR 2024” 決定! |


Starmarketのジャパンツアーの開催が発表されました。前回の来日から早5年、今回はバンドの結成30年を記念しての来日公演となります。

詳細は以下に。


THISTIME RECORDS PRESENTS "STARMARKET JAPAN TOUR 2024 30TH ANNIVERSARY"


2024.4.12 fri. at. CONPASS (OSAKA)

act… STARMARKET (GUESTあり)

OPEN 18:30 START 19:00

ADV ¥5,000 (+1D)


2024.4.14 sun. at. HUCK FINN (NAGOYA)

act… STARMARKET (GUESTあり)

OPEN 17:00 START 17:30

ADV ¥5,000 (+1D)


2024.4.15 mon. at. FEVER (TOKYO)

act… STARMARKET (GUESTあり)

OPEN 18:30 START 19:00

ADV ¥5,000 (+1D)


2024.4.17 wed. at. FEVER (TOKYO)

TOUR FINAL

act… STARMARKET

OPEN 18:30 START 19:00

ADV ¥5,000 (+1D)



前回の来日公演の際、お声掛けいただきましてLINE TICKETの来日公演のページにて紹介文を寄稿させていただきました。
サイトやサービスは2022年5月を以て終了/閉鎖となったのでもうそのページを見ることは叶わないのですが、先方に送らせていただいた文章はこちらでも保管していて、折角なので再掲させていただこうと思います。ままとは行きませんが是非ご覧ください。

またこのような機会をいただけたこと、改めて感謝します。当時のスタッフ様ありがとうございました。勝手とはなりますがアーカイブさせていただきます。


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Starmarket Japan Tour 2019

先日リユニオンを発表したStarmarketが2002年の来日以来、17年振りとなるジャパンツアーを行うことが決定!! 1/19~22日の全4公演、東名阪を回るツアーとなります。


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1995年にスウェーデンはPiteåで結成された彼らは2004年までの活動を通して、5枚のアルバムと幾つかのEPとスプリットをリリース。アメリカでは90’s emo/indie rock好きには外せないレーベルDeep Elmからのリリースも行われました。アルバムはEPやボーナストラックを収録しテイチクやHowling Bullからリリースされ、日本でも既に注目されていました。そして2002年にはジャパンツアーを敢行します。

またメンバーはそれぞれKevlar (KVLR)やThe Crystal Committeeといったバンドやソロ名義での活動も行っています。



2004年の活動終了後は音沙汰が無かったようですが、先日InstagramFacebook上でまさかのリユニオンを発表! 本国スウェーデンでは12月15日にLast Days of Aprilとの共演でライブを行うと発表しました。そして待望となる17年振りのジャパンツアーへと繋がります。

初期のメロディアスでググッと進むアグレッシブな楽曲から、後期のジワッと染み入るようなカントリーやインディロックスタイルのものまでその音楽性は多岐に広がりますが、どのスタイルも心をグッと掴みます。メロディックパンクやエモ、インディロック好きの耳をずっと離さないそのサウンドは今でも世界中に影響を与え続けています。

ここ日本でも再結成の報に驚き、喜んだ方も沢山居たと思います。SNS上では本国以上の盛り上がりすら見えていたように感じます。現在様々なバンドがリユニオンしツアーを行っていますが、今回のStarmarketも外せないこととなるでしょう! 貴重な機会となる今回のジャパンツアー、是非お見逃し無く!



-もし聴いたことが無いという方にはこちら-

ATATAの奈部川さんによるSpotifyの"はじめてのSTARMARKET"プレイリスト。これまでのキャリアからそれぞれピックアップされた全30曲が収録されています。全然知らないという人にも、改めて聴き直したいという方にもオススメです!


1stアルバム”Self Titled”に収録されているAmberのMusic Video。初期Starmarketのアグレッシブかつメロディアスな部分がギュッと詰まった屈指の1曲です。


一番の有名曲と言っても過言ではない"Repetition"から始まる2nd。エモ好き / メロディック好きの心を一瞬で奪いとった名曲揃いのアルバムになっています!


そんな2ndから2年後、アグレッシブさを抑えインディロック感を増したサウンドへと変化した3rd。メランコリックで落ち着いた作風で、心地良く響いてくる切ないメロディにグッと来てしまいます。名曲"Into Your Arms"も収録。


Yutaka (melancholy youth/emotive sunday)



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近年Thirty Something Recordsからのレコード再発盤がリリースされる等音源での報は定期的に見かけていましたが、彼らがライブを行うこと自体も久方振りのこととなります。前述の通り日本では予てより熱い人気があったバンドで、それが継続的に今日まで続いていたというのが前回の来日で改めて明らかになり、またこういう形で3度目の来日公演が決まったというのも本国以上に望まれていたということなのだろうと伝わってきます。
前回のライブもとても素晴らしいものでしたので、今回も良いショーを披露してくれることでしょう。来日に併せて何かを準備しているとのことなので、そちらも楽しみなところです。ご都合つく方は是非何処かへ足を運ぶことをオススメします!



STARMARKETとワタシ | ATATA Official Website
Carry On | ATATA Official Website
STAR MARKET JAPAN re-master DISC

what is argentina / chile emo?



bandcampのタグ漁りを行なっていて、emocoreのタグを何の気無しに辿っていたところ、少し前にXのTL上で挙げられていた"Baltimore in Love"のEPを確認。


個人的にそのポストを確認する前からbandcampに音源があることを認識はしていたのですが、その音源をリリースしているレーベルについては深く掘り下げるところまではいってなかったな、と思い色々聴いてみたところ気になるバンドや作品、またその周辺の他のレーベル/バンド(及びチリ等他国のバンド)についても知ることとなり、それについてポストも行なっていたのですが、せっかくならと簡単に纏めてみようと思い至ったのが当記事となります。


リリースを行なっているのがアルゼンチンのブエノスアイレスのレーベルInerme Discos。2012年に設立されたレーベルとなりパンクやハードコアをルーツとした現行のバンド/アーティストのリリースを行なっていますが、Baltimore in Loveを含む嘗てのバンドのディスコグラフィや再発等も行なっています。


1994年から活動するMofa。00年代初頭まで活動の後暫く活動が止まりますが2010年代から活動を緩やかに再開。2019年にはMineralの南米ツアーのサポートも行っています。サブスクやbandcampにて公開されていないものもありますが、現在までアルバムを5枚リリースしているとのこと (1枚は再録及び新曲が入ったもの)。

初期はエモコア寄りのサウンドを展開していましたが、活動再開後は段々と柔らかく変化しエモロック~インディロック寄りのものにシフト。



2001年から活動するasamblea internacional del fuego。こちらはチリのバンド。哀愁漂う激情/スクリーモサウンドを基調としています。

最新作ではモダンさが増し、ボーカルも叫びよりスポークンワードやクリーントーンの比量が増しています。ヨーロッパ系激情の匂いを漂わせつつ、時折akutagawaのような展開を見せる部分もあり日本のバンドにも通ずる感覚もあります。



2008年から活動するカルドバのArboles en Llamas。リリースを経るごとにメロディアスさが減り激情に接近するポストハードコアなサウンドを展開。
上記のアルバムでは1曲目に日本語の詩の朗読がサンプリングされている (何の詩だったかは定かではないのですが)。
bandcampを知った10数年前、mixi内のパブリックに公開されていたとあるページにてこのバンドのことを紹介されていたのを思い出して少し懐かしくなりました。


南米諸国は母国語がスペイン語である国が多いという点から、スペインやヨーロッパのバンドのテイストも感じられる気がします。asamblea internacional del fuegoは活動時期が近いFine before you cameにも通ずるサウンドに思えます。



EPのみのリリースだと勝手に思っていたBatimore in Loveですがどうやらアルバムもリリースしていたようで、別のレーベルのbandcampにアップされていました。よくよく見たら前述のEPのトラックリストの下にアルバムをリリースしたとの記載が載っていたのですが...。

リリースを行うSniffing Recording Industriesは1996年設立のレーベル。エモコアやメロディックパンク等現在までリリースを続けています。中にはスイスのBlue Water BoyのCD版のリリース等も手掛ける等当時から他国のバンドとの繋がりやコミュニティが形成されていたようです。



1997年から2000年まで活動したFlores del sol。切なく歌い上げ時に叫び上げる女声ボーカルが映えるエモコアサウンド。Beta Minus Mechanicライクなスタイルでしょうか。

Flores del solは単独作の前にスプリットをリリースしていて、こちらではよりメタリック/ハードなリフが繰り広げられるのですが、そのスプリット相手であるWhisperはBaltimore in Loveのメンバーが過去に在籍していたバンド。ポストハードコア/エモコアサウンドを提示していく中、時折感じる繊細さが後続のバンドにも受け継がれているのが分かります。またディスコグラフィSniffing Recording Industriesと前述のInerme Discosから連名でリリースされています。


不穏さから時折明瞭になるメロディを行き来するエモコアサウンドのCatarsis。少しのチープさはありながら独特なノリがクセになります。

7inchもリリースされていてこちらはよりショート且つファスト目な楽曲を収録。


1987年から2005年頃まで活動していたRestos Fósiles。メロディックパンクを主軸に置いたサウンドでJ Churchともスプリットをリリース。上記のCatarsisに在籍していたメンバーも居るそう。


そのRestos Fósilesについて検索をかけたところ、veganrecordsなるその名からして厳格過ぎるレーベルがヒット。こちらは2005年に設立されたレーベルで、やはりハードコアやメタルコアのリリースを中心に行なっている模様。とはいえその中にもFuturo Vega* Popのようなインディ/ギターポップバンドや、Sudarshanaのようなメロディックパンク、Vientosのようなメロディックハードコア/ポップパンクのリリースも手掛けていて、ハードコアシーンに属するメンバーによるバンドのリリースを行なっている点はTriple-B等ともリンクするのかと。

にしても仏像をモチーフにしたジャケが散見されたのですがShelterの影響が強いんでしょうか...。


数珠繋ぎ的に再度Futuro Vega* Popを検索したらCaptain Hooperなるペルーのギターポップバンドを発見。ポップで鮮やかなサウンドで時にパンキッシュな楽曲もあり心地良いです。


Sudarshanaを検索したところxdeterminacionxrecordsというこれまた厳格なレーベルがヒット。Sudarshanaのカセットをリリースしていた模様。そんな中でジャケの雰囲気で気になったこのBeautiful Sundays。こちらもギターポップライクなサウンドなのですが、メロディックパンク/ハードコアの空気を織り混ぜた楽曲は時にアグレッシブ、時にゆったりと流れるように聴こえ塩梅の良いものとなっています。彼らはアルゼンチンだけではなくフランスのレーベルやロサンゼルスのGet Better Recordsからもリリースを行なっています。

また、Unbrokenライクなジャケのコンピを発見。こちらにBeautiful Sundaysも参加しており、他にも前述のMofaやVientos等様々なタイプのバンドが収録されているのでこちらも参考になりそうです。



Mofaがサブスクで公開されている、というのでそこから辿ってみようと関連のバンドやアーティストを幾つかチェックしてみたところ、より様々なタイプのバンドが芋づる的に引っかかってきました。


ブエノスアイレスのAnimo。ジャパンツアーも行なっているBoom Boom Kidのメンバーが運営するUgly Recordsからリリース。カラッとしたメロディックパンクサウンドに、時にポップに時に湿っぽくなるメロディとアレンジが仕組まれほんのりとキュッとなる楽曲。


2003年からの数年間 (およそ2008年頃まで)活動していたブエノスアイレスのバンドLos Años Mueren。EP1枚のみを残し活動を止めていますが、他にも楽曲を残していた様で後に編集盤もリリースされていた模様。

ラストライブの映像。雰囲気もいなたくてただただ最高。活動時期もリバイバル期に片足入るかどうかぐらいという絶妙なタイミングで、とても好きなタイプのエモを感じるバンドです。

メンバーは後にLas Armasというアートロックバンドを始めたり、Mis Amigos Muertosというラテンフォークなユニットを始めます。


Mis Amigos MuertosとスプリットをリリースしているAgosto floresという方も聴いていて心地の良い楽曲を歌っています。このスプリット以外にはリリースされていないようですが別のプロジェクトもやられてるんでしょうか。


2009~2011年のたった2年間のみ活動していたAlerces。繊細なメロディと時にドライブするギターは正にemoなサウンド。MineralやEmpire! Empire!のような純粋な感情表現を行うような楽曲にグッと来ざるを得ません。2022年には曲順とアートワークを刷新したリマスター版も公開されています。



同じくSpotifyのサジェストで見つけたこのバンドもブエノスアイレス出身のバンド。かなりendzweckっぽいハードコアサウンドで初っ端少し笑ってしまったのですがカッコ良くて上がる感じの楽曲。

よりモダンにメロディアスに仕上がったラストアルバム。今で言うOne Step Closerのようなアプローチでソリッドに格好良いです。


ニュースクールハードコアスタイルのCalma。最初にくぐもったメロディのフレーズが聞こえてきてどうなっていくのかと思えばタフなサウンドに移り変わりヘヴィな楽曲へ。時折不穏なフレーズも飛び出し一層のサウンドを演出しています。


2013年結成のConfessional。ジャケの雰囲気からして良さそうな雰囲気が漂っていますがこちらもニュースクール系のハードコア。アコギのアルペジオが乗っていたり、ヘヴィ寄りななサウンドではあれどそのフレーズのエモーショナルさが堪りません。


2003年から2006年まで活動したチリはタルカワノのSubir En Busca Del Aire。メロディアスで刹那的なアプローチの楽曲に悲哀な叫びが乗る激情サウンド。アグレッシブな爆発というよりも丁寧に紡がれる楽曲。2013年には一時的に再結成をしライブを行なっていたとのこと。



Subir En Busca Del Aireからの流れで知ったチリはサンティアゴのLeidan。2003年リリースの唯一のEP。ダミ声寄りな男声の叫びとクリーンに歌い上げる女声ボーカルの対比、時にキャッチーに聴こえるメロディが一気に沸騰してノイジーに響き渡るサウンド。1曲目後半の音出せてないのにドラムだけ疾走しちゃう感じとかも愛おしい程。ラストのアコースティックバージョン(と言いながら多分エレキでの弾き語りっぽいが)はドローンのような余韻を残しながら終わる感じでこれもまた良いです。


同じくサンティアゴのEimy。00年代エモロック直系の少しキャッチーで繊細なメロディと、メジャーな00'sスクリーモバンドにも通ずるような歌い上げるボーカリゼーションが響く楽曲は、少しの懐かしさを感じさせられます。"Buscando el Cielo"のサビは何処と無くA Thousand Milesを彷彿とさせられますが...笑


エドのantes de convertirme en silencio。タッピングギターであったり紹介する中では1番リバイバルサウンドに接近するバンドかなと。とはいえそのカラッとした独特な楽曲はshonen batやulises limaのようなスパニッシュパンクの装いにも感じ、ルーツが近いと同様のサウンドが生まれるのかなと感じました。


Leidanと同じレーベルからリリースを行うNaves。こちらは10年代中頃から隆盛を誇ったノイジーで下向き系のオルタナサウンド。初期のSunday Drive Recordsのリリース等ともリンクするような楽曲で別の懐かしい感覚に陥りました。


2003~2007年まで活動していたturpentine。ポストロック/マスロックを基調としたサウンドで、どの作品も美麗な部分から独特なメロディへ変化する楽曲を特徴としています。最終作はミニマルな作風に変わり切れ目はあれど全曲が繋がった構成となっています。



他にも紹介し切れない程沢山のバンドが活動を行なっています。これを機に南米のインディロックディグのお供にしていただければ幸いです。


最後に、検索した中で南米のエモバンド等について紹介されているサイトを見つけたので載せておきます。特にel basurero del emoはバンドの概要やその特徴等を丁寧にレビューしているので翻訳にかけて読むのが吉です。

el basurero del emo
ਂ ਂ ਂ árboles ਂ ਂ ਂ

また参考にしたのがLast.fm。biographyは日本語対応もしていますが、言語によってそれぞれ編集を加えないといけないようで日本語や英語のページでは記載が無いものがほとんどなのですが、その際サイトの言語設定をEspañol、つまりスペイン語に変換すると表記が現れてきます。全てではないのですがそちらを参考に読み進めるのも吉です。サブスクのサジェスト同様に関連バンドを調べていくのも良いでしょう。


switchblade - Obscure Heart (new stock)


新入荷


switchblade - Obscure Heart
1650 yen

https://twitter.com/switchblade2016/


横浜の3ピースバンドswitchbladeの2ndアルバムを入荷しました。リリースはfurther platonicから。

前作の蒼さと相対するような赤いアートワークに目を惹かせつつ、そのサウンドの芯の強さを増した楽曲に耳を奪われる。冒頭3曲で加速度的に進んで行き、中盤ではその曲名が表すように陰りのあるメロディが広がっていく。"Mayflower"の再録を皮切りに進む後半部では安定感と不穏な空気の二律背反。その力強さに裏打ちされる自身の弱さの部分を恥ずかしげもなく記した歌詞が胸を打つ。

一聴したカッコ良さが錆びずに残り続ける。(日本における)ロックバンドの醍醐味をこれでもかと詰め込んだ音源集。
個人的にシングルのような価格帯や赤を基調としたアートワークで何となくsyrup16gのHELL-SEEを想起させられてしまった。また裏表紙部のロゴのようなものはBurning Airlinesオマージュだろうか。


switchblade - Obscure Heart

1. 誰かの声
2. 浴槽に沈む
3. 火のないところの煙
4. 気配
5. DRACULA
6. Mayflower
7. 果実
8. Daydream Lover
9. ストレンジャー
10. 残留結露
11. Obscure Heart
12. グッドバイ (CD bonus track)

1650 yen

購入はこちらから

texas 3000 - tx3k (new stock)


新入荷


texas 3000 - tx3k
2200 yen

https://twitter.com/TX3KTX3K/


都内にて活動する3ピースバンドtexas 3000の1stアルバムを入荷しました。断続的にデジタルシングルやダウンロード付きポストカード、演歌や歌謡曲のカセットの上からダビングした謎テープのリリースはあったものの纏まった音源としては初めてのものとなります。またボーカルのjojoは並行してCaliforniaにてCurlingとしても活動を行なっています。

独特な鳴りをするギターや、即興演奏/ジャズ的なアプローチを仕掛けるドラムを主軸に、バンジョーやオープンリール、音飛び、残響、騒めき等様々な要素を1曲の中にサンプリング的に散りばめつつ、不思議な感覚を残しながらも楽曲を成立させている。サウンドコラージュの側面もありながら生々しくその演奏の様子の一端を捉えている点はさながらドキュメンタリーの様にも感じさせる。

ジャンルというものの壁などなく、表現したいものをまま打ち出していった結果生み出された楽曲。それは最後に差し込まれる崎山氏の"なんやねんお前それー!"という一言が全てを物語っている。



texas 3000 - tx3k

1. Connector Fuck Man
2. Shanburuon
3. Bones For Doug (Full Version)
4. Tomorrow’s King
5. V Ni Ha Naranai
6. Erika’s Room
7. Erika
8. Hirame 2D
9. Define
10. Here
11. Skin Slicing Horse

2200 yen

購入はこちらから

new stock: Chillwavve




海外便のお知らせです。今回もChillwavve Recordsから入荷を行いました。


Horse Rider - Real Melody cassette 1600 yen

TRSH - Soporific cassette 1600 yen

Stand and Wave - Shamble Into Frame cassette 1450 yen ※SOLD OUT

Flight Patterns - Self Titled LP 3300 yen

Farseek - Intent cassette 1300 yen


年1頻度で入荷をしておりますが今年も入ってきました。夏頃に話を進めていましたが漸く送ってもらえましたよ。個人的にはHorse Riderの待望のフルアルバムのフィジカルを入荷出来たのが嬉しいです。それとTRSHも正統派寄りのリバイバルサウンドのもので、3曲目なんかは個人的には聴かなくなったあのバンドのことを思い出したりしました。


アレコレの登録をし直す都合でペイパルがしばらく使えなさそうなので、ペイパル経由でやりとりをしていたレーベル等からの入荷は今後未定です。なるべく早く出来るようにしたいですね...。

今回の入荷情報でした。購入はこちらからどうぞ。以前のChillwavve便も在庫ございますので併せて是非。

Farseek - Intent (new stock)

新入荷


Farseek - Intent
1300 yen

F A R S E Ǝ K 🏴STREAM iNTENT (@Farseekx) / X


ジョージアの4ピースバンドFarseekのEPを入荷しました。リリースはChillwavveから。

以前はカントリーやパンク色強めのサウンドだった彼らだが様々な要素をブレンドした音楽性へと変化。この最新作となるEPでもアートワーク同様のカラフルさを感じるアプローチ。内包した熱はそのままにメロディアスに流れるギターやアレンジでキャッチーな部分を補完していく。優しくもドシっと構えるCameronのボーカルが更に包み込む。

近年のアートワークは草木や花をモチーフとしているが、それの如く開花を始めた彼らの音楽の一途を収めたEP。


Farseek - Intent

1. Pride
2. Doom Scroll
3. Thanks For Saving My House From Burning Down
4. Part of the Problem

1300 yen

購入はこちらから