Against Tomorrow's SkyとEl Toro de la MuerteのMike Nippに、Headhumや後にBandy Tannerとしても活動を共にするJonathan JohnsonとのバンドSalt of Sanguine。Headhumにも通ずる部分はありますがこちらの方がより開けた印象のあるサウンドで、独特な部分はありながらもシンプルにロックバンドとしてのアプローチを仕掛ける感じでしょうか。
本人の活動だけでなく、他の作品にも客演として参加しています。Laymen Termsと同レーベルに所属しているAndy Thomasのアルバムには"Never Be Safe"、"To Your Health"の2曲にピアノで参加。
リリースを行なっているのがアルゼンチンのブエノスアイレスのレーベルInerme Discos。2012年に設立されたレーベルとなりパンクやハードコアをルーツとした現行のバンド/アーティストのリリースを行なっていますが、Baltimore in Loveを含む嘗てのバンドのディスコグラフィや再発等も行なっています。
2008年から活動するカルドバのArboles en Llamas。リリースを経るごとにメロディアスさが減り激情に接近するポストハードコアなサウンドを展開。
上記のアルバムでは1曲目に日本語の詩の朗読がサンプリングされている (何の詩だったかは定かではないのですが)。
bandcampを知った10数年前、mixi内のパブリックに公開されていたとあるページにてこのバンドのことを紹介されていたのを思い出して少し懐かしくなりました。
南米諸国は母国語がスペイン語である国が多いという点から、スペインやヨーロッパのバンドのテイストも感じられる気がします。asamblea internacional del fuegoは活動時期が近いFine before you cameにも通ずるサウンドに思えます。
EPのみのリリースだと勝手に思っていたBatimore in Loveですがどうやらアルバムもリリースしていたようで、別のレーベルのbandcampにアップされていました。よくよく見たら前述のEPのトラックリストの下にアルバムをリリースしたとの記載が載っていたのですが...。
リリースを行うSniffing Recording Industriesは1996年設立のレーベル。エモコアやメロディックパンク等現在までリリースを続けています。中にはスイスのBlue Water BoyのCD版のリリース等も手掛ける等当時から他国のバンドとの繋がりやコミュニティが形成されていたようです。
1997年から2000年まで活動したFlores del sol。切なく歌い上げ時に叫び上げる女声ボーカルが映えるエモコアサウンド。Beta Minus Mechanicライクなスタイルでしょうか。
Flores del solは単独作の前にスプリットをリリースしていて、こちらではよりメタリック/ハードなリフが繰り広げられるのですが、そのスプリット相手であるWhisperはBaltimore in Loveのメンバーが過去に在籍していたバンド。ポストハードコア/エモコアなサウンドを提示していく中、時折感じる繊細さが後続のバンドにも受け継がれているのが分かります。またディスコグラフィがSniffing Recording Industriesと前述のInerme Discosから連名でリリースされています。
2003年から2006年まで活動したチリはタルカワノのSubir En Busca Del Aire。メロディアスで刹那的なアプローチの楽曲に悲哀な叫びが乗る激情サウンド。アグレッシブな爆発というよりも丁寧に紡がれる楽曲。2013年には一時的に再結成をしライブを行なっていたとのこと。
Subir En Busca Del Aireからの流れで知ったチリはサンティアゴのLeidan。2003年リリースの唯一のEP。ダミ声寄りな男声の叫びとクリーンに歌い上げる女声ボーカルの対比、時にキャッチーに聴こえるメロディが一気に沸騰してノイジーに響き渡るサウンド。1曲目後半の音出せてないのにドラムだけ疾走しちゃう感じとかも愛おしい程。ラストのアコースティックバージョン(と言いながら多分エレキでの弾き語りっぽいが)はドローンのような余韻を残しながら終わる感じでこれもまた良いです。
同じくサンティアゴのEimy。00年代エモロック直系の少しキャッチーで繊細なメロディと、メジャーな00'sスクリーモバンドにも通ずるような歌い上げるボーカリゼーションが響く楽曲は、少しの懐かしさを感じさせられます。"Buscando el Cielo"のサビは何処と無くA Thousand Milesを彷彿とさせられますが...笑
アエドのantes de convertirme en silencio。タッピングギターであったり紹介する中では1番リバイバルサウンドに接近するバンドかなと。とはいえそのカラッとした独特な楽曲はshonen batやulises limaのようなスパニッシュパンクの装いにも感じ、ルーツが近いと同様のサウンドが生まれるのかなと感じました。