melancholy youth

since 2016.6

Hospital Sports / On We and You


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Hospital Sports (@hospitalsports) • Instagram


ニュージーランドの3ピースバンドHospital Sports 一度は解散という形を取ったものの, 昨年メンバーチェンジを行い形態を若干変えて活動を再開 バンドの中心人物であるDanny Ebdaleの別プロジェクトでのリリースや昨年末にライブアルバム等のリリースを間に挟みつつも久しぶりの新作となるおよそ3年半振りの3rdアルバムがリリース 過去2作のアルバムに関してこのブログでも取り上げていて, 個人的に追っていたバンドなので活動が止まった時は少し残念に感じていたのだけれど, こうしてまた活動再開して新たな楽曲群が聴けることがとても嬉しい

これまでのスロウで柔らかく, 時にドラマチックに展開する楽曲は今回も健在で, 繊細なアレンジやじんわりと染み入る空気に惚れ惚れとしてしまう
リリースを重ねる度に洗練されていくサウンドは, 音数を減らしたアプローチやよりカッチリとした演奏がそれを物語っている 今作は特に暗く寒々とした雰囲気が全体を通して現れ(それこそアートワークに現れている退廃的な向きの雰囲気), そこに一筋の光がスーッと差し込んでくるようなイメージが思い浮かぶ 差し込まれた光でそこだけ輝いている, そして少しずつ暖かみが出てくるような...

ストリングスのアレンジやダイナミックな展開, 様々なエッセンスが散りばめられながら形作られていく彼らのサウンドはより深く内へ, そして外へ向けて広がっていく
紡がれる編み目の大きさが段々と小さくなり解れは無くなって, 丁寧に出来上がった7曲 寒空の下で

Billy Cobb / Zerwee, Pt. 2


大好物第2弾


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Billy Cobb (@COBBTIMUS_PRIME) / Twitter


その音源が異様な盛り上がりを見せ日本ではサブスクオンリーだったものがまさかのCD化まで上り詰めたBilly Cobb氏のEP "Zerwee", その第2弾となる音源 "Zerwee, Pt.2" 今回はフルアルバムサイズでのリリース
weezerを捩ったタイトルの通り, 何とも言えないいなたくジリジリとノイジーなギターとキャッチーでギュッとなる切ないメロディが, 正にあの頃...所謂初期2枚の頃のweezerを体現していると話題になりました その報を見かけて聴いてみたら最初のイントロで思わず頭を抱えそうになってしまい声が聴こえた瞬間に崩れ落ちてしまいそうだった...あの頼り無さげなボーカルが完全にRivers Cuomoかと錯覚してしまいそうな程だった

そんな衝撃から1年経ち, この間にも幾つかの音源や楽曲を作り続けていた彼ではあったのですが早くも2つ目のZerweeが日の目を浴びることに まず何と言ってもジャケットよ...いやもうこれ完全にPinkertonかよ!と笑 上記動画のコメント欄によると安藤(歌川)広重による"近江八景 比良の山道"という作品とのこと 実際Pinkertonのアートワークも安藤広重の作品を引用していた訳ですが, ここまで再現しているとは...

で肝心の音源ですが, こちらの予想以上のクオリティと熱量が押し寄せてくるサウンドで, 本当に愛でしかないというか...先述のジャケットを含めPinkertonをコンセプトとしている今回のアルバムは確かに前作よりも何処か暗く陰りを見せるサウンドや長尺の楽曲, シンセやコーラスの重ね方まで, とことん突き詰めているのが伝わる
そんな中でも唐突なとたけけサンプリングが出てきてこれまた別の衝撃が走ったり, "Naita Aka Oni"ではアウトロに泣いた赤鬼の読み聞かせ音源のサンプリングが仕組まれていたりと飛び道具的なアレンジが随所に光る
"Naita Aka Oni"にしてもそうだけれど, 他にも"Orihime and Hikoboshi"なんて楽曲もあって日本への前作の反応を見てのことなのかななんて思ったり...
そういえばPinkertonには"Across The Sea"という日本のファンからの手紙をモチーフにした楽曲があるけれど, "Orihime and Hikoboshi"って楽曲はもしかして同じように離れ離れだけど繋がっている2人を表しているんじゃないんだろうか...? 何処までニクい演出を施しているというのか...

もうここまで来ると単なるオマージュではなくBilly Cobb本人の意地みたいなものすら感じる 最後のRivers Cuomoのサンプリングで"Woah Billy, great moves, Keep it up."なんて言ってるように編集してるのもweezerやRivers Cuomoに直接届く訳無いけど自分はここでこのサウンドをずっと待ってるんだよってメッセージのようだとも取れる 真相は本人にしか分からないけれど

とはいえ求めていたものがここにあった ずっと何か足りないって思っていた こういうことだったんだね...本当にありがとうBilly Cobb


最後に動画の概要欄に載っているBilly Cobbからのメッセージを載せておきます

(みんなにとって)待ちに待ったZerwee, Pt.2. 気に入る人もいるだろうけど, 1作目のようにアップテンポではないから, 1作目の方が好きな人もいるかもしれないね.
ギターの音色が意図していたものと全然違っていたり, 元々ドラムを生演奏する予定だったんだけど, 明らかにそうじゃなかったりと, このアルバムは完璧とは言えないんだ.
このアルバムに収録されている曲は本当に好きなんだけど, 元々意図していた通りの音を出すのはとても難しくて, これが現状のベストだったんだ. また最初のEPは期待値が高かったから, 今回の音源が期待していたものと違っていたらごめんね.
でもさっきも言ったように, 曲はすごく好きなんだ. もしかしたら将来的にはリマスター/再レコーディングして, 元々の音を再現したいなとも思っているよ.
今の状態でリリースする必要性を感じたのは, 完成させるまでには長い時間がかかってしまうし, (weezerのアルバムである)"Van Weezer"のリリースが無期限の延期になっていて, その穴を埋めるのが自分の役割だと思ったからなんだ.
今のところ他の人のサウンドに頼るのではなく, 自分のサウンドを探求していきたいと思っているからもうZerweeを作ることは考えていないんだ. もしかしたら将来的に素晴らしいアイデアや制作テクニックを思いついたら, Zerweeを3部作にするかもしれないけど, しばらくはそうはいかないだろうね. とはいえ, みんなに楽しんでもらえたらと思っているよ.

Jonesing / Self Titled

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ボストンの4ピース(5ピース?)バンドJonesing 単独作品としては6年振りとなるアルバム bandcampから削除されているので分かりづらいですが厳密には2ndアルバムとなる本作
相も変わらずタグ検索していた時に何となくページを見たら知ってたバンドだったといういつものパターンではあったんですがまさか新作が出ていたとは ページにも記載されていますが活動休止期間からのカムバック作になるとのこと

冒頭から鮮やかで爽やかな風が吹き渡るようなサウンド メロも耳に残るようなキャッチーさを兼ねつつ, ちょうど良い塩梅で進む楽曲は気づけば何周もしてしまいそうな程
バッキバキ過ぎず, とは言えテンションをグッと持ち上げてくれるアップテンポな曲が中心ですが, ゆったりとした雰囲気の楽曲もあってレンジ広めです
アルバムと併せて前作のEPを聴き直していたんですが, ミックスとかも大分良くなってるんですよね...高音が強めに鳴っていたのが全体がバランス良く聴けるようになっていて

ポップエモパンク...なんて言ったら簡単なんですが, 昨年聴いてた幾つかの眩い感じのインディロックバンドたちとリンクする部分も見受けられるし, 昨今のポップパンクっぽさもこれまでより増えててどちらの層にもヒットするんじゃないかなと 全然文脈違うけれどBeyond [The] Blueのコンピをちょっと思い出したり...あそこまで振り切った蒼さとはまた違うけれど
兎にも角にも好盤なので是非

Gale Boetticher - S/T ※SOLD OUT

新入荷


Gale Boetticher - S/T
1200 yen

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自己 嫌太郎 (@ninjalovesong) | Twitter


札幌の4ピースバンドGale Boetticherの7inchを入荷しました リリースは当ディストロでもお馴染みのimakinn recordsからとなります

冒頭からジワジワと盛り上がりを見せ一瞬フッと途切れるも束の間, パーンと弾けたように広がっていく音像 ジリジリとひりつくようなサウンドに枯れた雰囲気のメロディ テンションを保ったまま流れ込んでいく
後半は少し雰囲気が変わりキャッチー且ついなたいメロが響き渡る リードするリフは往年のロックンローラーたちを彷彿させ, 一度だけ現れるコーラスが楽曲を際立たせる

楽曲, アートワーク共にグンバツな内容 ダウンロードコード付きです


Gale Boetticher - S/T

A
1. Liar
2. Denial
B
3. Do Anything

1200 yen

Emo Side Project / If You Sit Really Really Quietly in the Forest

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昨年この記事を書いていまして
melancholyyouth.hatenablog.com

締めにカバーじゃない新しい音楽も聴きたいというようなことを書いていたのですが...

突如としてポストされたリリースの報 思わず大きい声が出てしまいました...遂に新しい音源が聴ける!って...


ということでリリースされたEmo Side Project およそ5年振り(!)となるオリジナルアルバム もう何枚目なんでしょうね 先述のカバーアルバムや別名義GloomyGeckoとして動いてはいたものの本当に久しぶりとなるリリースです めちゃくちゃ嬉しい...

優しく進む展開の楽曲, 広がるアルペジオのメロディ ずーっと変わらない優しい声がスーッと耳に入ってくる 冒頭のイントロから心に染み渡っていく...
昔の物語のような言葉やセンチメンタルな部分が見え隠れする歌詞 1曲1曲のインフルエンスとなったものがbandcampのページにそれぞれ記載されていてリンクも貼ってあるんですが, 2曲目の"Secret Society BLANKET", なんとなくもしかしてと思っていたらやっぱり"ゆるキャン"からの引用らしく, 思わずあの画像が浮かんでしまってニヤニヤしてしまったり...それでも何度も繰り返しているうちに描写される楽しげな姿と楽曲が妙にマッチして急に切なくなってしまう

色々な音楽やリバイバルの流れを多少追ってきたけれど, やっぱりEmo Side Projectは特別で結局リリースの度に聴いているし時々思い出したかのように聴き返してる 多分というか確実にこのアルバムもそうなっていくと思う
あまりにも個人的な主観になりますけどスロウ~ミドルテンポのエモを書かせたら1番なんですよこの人が...どんな90's emoのオリジネーターがかかっても太刀打ち出来ないんじゃないかなんて思ったり 勿論リスペクトはめちゃめちゃに感じてるけれど
あー駄目だ文章考えながら聴いてたらうるっと来てしまいそうになった 最初に知って聴いた時からずっと側に居てくれてるかのような感覚が残ってる...ペースがゆっくりになっても作り続けてくれることが本当に嬉しい...

今の隔離された状況と偶然にもリンクしているようだけれど, タイトルやアートワークのように静かな場所で, もしくは独り部屋の片隅でうずくまっている僕らに寄り添うあまりにも優しいアルバム

HILLMYNAH - HILLMYNAH.ep (new stock)


新入荷


HILLMYNAH - HILLMYNAH.ep
1000 yen

HILLMYNAH (@HILLMYNAH_info) / Twitter


東京の5ピースバンドHILLMYNAHのepを入荷しました
sprawl, Primacasata, Sleepless, dear student等で活動するメンバーによるバンドになります

3本のギターの絡みと力強めなリズム隊 芯の通った楽曲に時折表れる線の細やかなメロディ
楽曲に寄り添うようなボーカルとコーラス, かと思えばグッシャグシャに場を荒らすような叫び声が轟く

何だか10年くらい前のことを思い浮かべてしまうような楽曲群
バンド名の如く様々な"鳴き声"が響き渡る



HILLMYNAH - HILLMYNAH.ep

1. sketch
2. rain
3. room
4. alone

1000 yen

購入はこちらから

interview -The Union Ares-

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久しぶりのインタビュー記事です
今回はアルバム"Songs from the North"をリリースしたばかりのバンドThe Union Aresにインタビューを行いました
バンドの中心人物でex.KolyaのメンバーでもあるToddにお話を伺いました 福岡のディストロであるmotorpool records distroさんにご協力いただき彼と繋げていただきました
これまでの彼らについて, アルバムについて, Toddの嗜好等搔い摘んでお聞きしましたので是非読んでみて下さい

(Scroll down to see the interview in English. If you are from overseas, please check it out.)


1. まずは自己紹介をお願いします

こんにちは, 僕はTodd. ミュージシャンでアメリカ人, 今はオランダのハーグに住んでいます. 僕の曲のほとんどはThe Union Aresというバンドで演奏しているよ. 全ての曲がそうとは限らないけどね...


2. バンドを結成したきっかけについて教えて下さい また, Carson Wellsのメンバー2人と共に活動を再開させました またこのバンドを始めようと思った動機, そしてこの2人と何処で出会いメンバーに迎えようと思ったのか教えて下さい

僕が若かった頃, Kolyaというバンドを始めたんだ.

1997年から2001年頃にかけてマサチューセッツ州ケンブリッジを拠点に活動していて, スリーピースバンドだったんだ. 少しのツアーと幾つかの7inch, フルアルバムを出した. そのバンドが活動を停止した後, 僕は自分で曲を書き始めて, The Union Aresを立ち上げた. 長い活動期間では無かったしライブもあまり出来なかったんだけど, 活動休止する前に10曲のデモを録音したんだ. 録音されたものは蛾の玉(無駄)になってしまったけど, 曲はいつも頭の片隅に残っていたんだ. ヨーロッパに移住したタイミングでそろそろThe Union Aresの活動を復活させるべきだと思った. でもまだハーグに来たばかりで, 僕が何を求めているのかを分かってくれて一緒にバンドをやってくれそうな人を知らなかったんだ. だけど当時スコットランドアバディーンにいたCarson Wellsのことは知っていたし, 彼らがKolyaを知っていること, そして彼らが素晴らしいバンドであることも知っていた. それでサイドプロジェクトとして一緒にThe Union Aresをやってくれないかと聞いてみたんだ. 彼らは興味を持ってくれたから僕は練習の為にスコットランドに飛んで行った. 僕らは10曲のデモを出発点にそれらの曲を幾つか作り直して, 新しい曲に昇華したんだ. 最終的に僕とドラムのDallas, ベースのHuwが10曲のレコードを完成させた. そして僕らはthe Union Ares (north)になったんだ.


3. アルバム"Songs from the North"がリリースになりました このアルバムはいつ頃から制作されていたのでしょうか?

話し合い, 練習し, 少しのライブを行いながら手筈が整うまでに約3年かかった. 2019年の5月の週末にグラスゴーで基本的なトラックをレコーディングして, 夏から秋にかけてハーグでオーバーダブとミキシングを行ったんだ.


4. KolyaとThe Union Aresでは音楽性が異なります それぞれのバンドで参考にしていたバンドやアルバム等があれば教えて下さい

確かにKolyaとThe Union Aresは違うものだ. The Union AresはKolyaが発芽をした種から成長して出来た別の植物みたいなものなんだ. なるべく僕は参考にしないようにしてるけど, 色々な物事には影響を受けてて...まあそれは仕方の無いことだね. 僕はいつもTed Leoを尊敬してる. アルバムが完全なステートメントであることが好きなんだ...Boy's Lifeの"Departures and Landfalls"がその"アルバム"を完璧に表現していると思ったのを覚えているよ. Kolyaを始めたのも自分たちもそれをやるべきだと思ったからだね.


5. 曲作りにおいての動機やモチベーションは何でしょうか?

自分が聴いて良いと思える曲を作ること. 曲が出来上がったときにそれが嬉しいと思えるものならそれをキープする. ほとんどの曲がそういうレベルで成り立ってるよ.


6. あなたがバンドやシーンに影響を与えていると思いますか?

今のところシーンの一部だとは感じていないんだ. スコットランドには一緒にライブをしたKaddishとPlease, Believeという友人がいるんだけど, 元々彼らはCarson Wellsのメンバーとは長い間仲良しで, どちらも素晴らしい人たちであり素晴らしいバンドだ.

Kolyaにいた頃のDIYシーンは素晴らしかった. 当時のボストンのバンドや, 一緒にプレイしたアメリカのバンドは素晴らしかった. アメリカは確かにより多くの点でアドバンテージがあるよね. 今では演奏する場所を見つけることやレコードを買ってくれる人を見つけることが難しくなっていると思う. 不満を言っているわけではないけど, 物事はもっと大きなスケールで変化する一方で人はそれほど変化しないかもしれない. だから僕らは適応しなければならないんだ. 人によって適応する方法は違うからね... 僕が今でも曲を書いたりバンドで演奏したりしているのは, それが僕の仕事だと思っているからだよ.


7. グラスゴーを拠点にしているとのことでしたが, グラスゴーがどんな街でどんなシーンがあるのか教えて下さい
※質問時にToddがイギリス在住だと勘違いしておりました...残りのメンバー2人がイギリス在住とのこと

実はハーグに住んでいるんだ. 住むにはいい街なんだけど, 音楽シーンはやや地味なんだよね. でもこのプロジェクトを進めていくうちに新しい人たちとの出会いがあり, そこに可能性を見出しているんだ.


8. 影響を受けた音楽以外にも普段から音楽を聴かれていると思いますが, 今お気に入りの音楽について教えて下さい

いつも素晴らしい音楽が沢山ある. 何か好きなものがあればそれが弾けるようになりたいとも思っているんだ. 僕は4弦と5弦のバンジョーを演奏しているよ, 古いアメリカンミュージックやブルーグラス, アイリッシュミュージックなんかをね. ハーグではMike Baileyという人と一緒にオールドスタイルの伝統的な音楽をプレイしているんだ.

娘がチェロを弾くようになってから, 僕はJ.S.バッハのチェロ組曲に取り組んでいるんだ. こっちはマンドリンで弾いてる. 組曲を演奏すると, ある種の瞑想状態になるんだ...いつか6曲全てをレコーディングしたいと思っているよ. 今のところ1曲は準備が出来ているんだけどここまで2年くらいかかっているんだ...長期的な目標だね.
バンドの新しい音楽はあまり聴かないんだ. 聴いていてワクワクするようなものはあまりないからね. それでもフィリーのHop Alongは確かに素晴らしいと思う. 今この業界で最高のバンドはThe Punch Brothersだね. ブルーグラスを基調に演奏するバンドなんだけど, 彼らが演奏するものが何であれ, その技術と想像力のレベルは驚異的だよ.


9. 今後のバンドの動向について教えて下さい

初のレコードを出した. 違う国に住んでいることを考えると時間がかかったね. 合間でハーグを拠点としたThe Union Ares "south"を立ち上げて, 2枚目のアルバムに取り組んでいるところなんだ. 飛行機の代わりに自転車に乗ってバンドの練習に行けるのはいいことだよ. つまり今はnorthとsouthで2つのThe Union Aresがあるってことなんだ. 3枚組のコンセプトで, 1枚目のアルバム"Songs from the North"は北側からのオープニング・ステートメントで, 2枚目のアルバムは南側からの返答になる. そして3枚目のアルバムは両バンドの組み合わせになると思う. このプランがどのようになっていくのか見ていこう.

The North:

The South:

年内に完成する予定のアコースティックのソロアルバムの制作も行っていてとても忙しくしているよ. 曲は出来上がってるんだけど後はレコードでプレスするかどうかだけだね.

A solo demo:


10. 最後に何かメッセージがあれば教えて下さい

メッセージ: 音楽は神聖なものだ. 平凡なモノに惑わされるな.


Toddとのインタビューでした インタビューの中でも語られていましたが現在様々なプロジェクトが同時進行で行われているとのことでしたので今後の動向も楽しみです
今回ご協力いただいたmotorpool records distroさんでThe Union Aresの"Songs from the North"が買えますので, 気になった方は是非チェックしてみて下さい

motorpool records distro


English

I conducted an interview with Todd from The Union Ares. I asked them a few questions about them so far, and what they're going to do next. Please take a look.


1. First of all, please introduce yourself.

Hi – I’m Todd. I’m a musician. I’m American and living in The Hague, Netherlands. Most of my songs end up in a band called The Union Ares. Though not all of them…


2. Please tell us how the band was formed. Also, the band resumed its activities with the addition of two members from Carson Wells. Why did you decide to restart The Union Ares again? How did you meet these two and how did you decide to make them a member?

I was once younger. And then I played in a band called Kolya.

we were based in Cambridge Massachusetts around 1997-2001 ish – we were a three piece band – and we toured a little bit, put out some 7”s and a full length. When that band stopped playing, I started writing more on my own and ended up starting The Union Ares. We didn’t play together for very long and didn’t get to do many shows but before that band stopped, we recorded a 10 song demo. After it was recorded it went into moth balls, but the songs were always lingering in my head somewhere. I was at this point living in Europe and I realized that it was time to put The Union Ares back in action. I was still new in The Hague and didn’t know anyone that I could reform the band with that would know what I wanted. But I knew of Carson Wells – they were located in Aberdeen, Scotland at the time and I knew they knew Kolya – and I knew that they were a great band. I thought I might ask them if they would consider becoming the Union Ares as a side project. They were interested and I started flying to Scotland for practices. We used the 10 song demo as a starting point – reworking some of those song – then introducing newer songs. In the end me, Dallas on drums and Huw on bass had a 10 song record ready to record. And we became the Union Ares (north).


3. The Album “Songs from the North” has been released. When did you start making this album?

It took about 3 years of meeting, practicing and playing a handful of shows before we were ready. We recorded basic tracks in a weekend in Glasgow in May 2019 then I did the overdubs and mixing in The Hague during the summer and fall of 2019.


4. Kolya and The Union Ares have different musicality. Please tell us about the bands and albums that you used as references for each of them. (And please tell us about the reason for the formation of Kolya as much as you can remember.)

Kolya and The Union Ares are different for sure. The Union Ares is the plant that grew from the seed Kolya helped germinate. I try not to reference anything but I have been influenced by things - thats unavoidable. I've always looked up to Ted Leo. I like an album to be a complete statement... I remember thinking Boys Life "Departures and Landfalls" was a near perfect delivery of an "album". We started Kolya because we thought we should be doing that too.


5. What motivates you in songwriting?

Making songs that I like to listen to. When a song is done – if it makes me happy I keep it. Most of them do on some level.


6. Which band or scene are you influenced by?

I don’t really feel part of a scene at this point. We have friends in Scotland that we play with – Kaddish and Please, Believe mostly as they’ve been good friends of the Carson Wells boys for a long time and the yare both great people and bands.

The DIY scene when I was in Kolya was great. The Boston bands at the time - and the bands around the US that we got to play with were great. The US certainly has an advantage – more of everything. Now it’s harder I think to find places to play – people to buy your records. Not complaining but things change on a larger scale while people may not change as much. So we have to adapt. People adapt differently... I still write songs and play in bands I guess that will always be what I do.


7. You are based in Glasgow, but please tell me what kind of city and what kind of scene is in Glasgow.
*When I sent in my question, I mistakenly assumed that Todd lived in Glasgow.

I’m living in The Hague actually. It’s a great city to live in but the music scene is rather tame. As we get this project out there though we are meeting new people and finding the possibilities that are there.


8. I think you usually listen to music in addition to the ones that are affected, can you tell us about your favorite music now?

There’s a lot of great music as always. If I like something I also like to be able to play it. I play the 4 and 5 string banjo. Here I play old time American music, bluegrass and Irish music. I’ve been playing in old time and sort of traditionally based music with Mike Bailey around the Hague.

Since my daughter started playing the cello I’ve been diving into the cello suites by J.S. Bach. I play these on the mandolin. It’s a sort of meditative state you get into when you play these suites – one day I hope to record all 6 of them... So far I have 1 ready to go and it’s taken me about 2 years so... it’s a long term goal. I don’t really listen to much new music from bands. Not much I hear makes me excited. Hop Along from Philly are certainly great. The best band in the business right now is The Punch Brothers. A bluegrass set up of band that play – what ever it is they play and a level of skill and imagination that is a wonder!


9. Can you tell us about the band's movement in the future?

The first record is out. It took a long time considering we are living in different countries. In the meanwhile I have set up a Union Ares “south” based in the Hague and we are working on the second album. It’s nice to be able to go to band practice on a bike instead of an airplane! So now there are two Union Ares – a north and a south. There’s a three album concept where album one “Songs from the North” is an opening statement from the north – album two will be the reply from the South. And the third will be a combination of both bands on some level. Lets see how this plan works out.

The North:

The South:

I’m also busy with a solo acoustic album that will be finished by the end of the year. Songs are done just need to decide if it gets press on vinyl.

A solo demo:


10. Finally, please tell me if there is a message.

A message – music is sacred. Don’t settle for mediocore shit.


Thanks Todd! Their album "Songs from the North" was released on April 1st. Please check them out and support them.

The Union Ares | Indy Punk from Glasgow, Aberdeen and The Hague