melancholy youth

since 2016.6

1 years old

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どうやら今日でこのブログも1年経ったようです
いつも読んで下さっている方, 本当にありがとうございます


最初期の記事を見返してみると, 字間の間隔が広過ぎたりテキトーにまとめていたりしていてこれどうなんだ...と思うものばかりで...
まあ今でも読み物としてしっかり機能した記事を書けているとは思えないんですけどね...笑 語彙力が足りてない気がします, はい

これくらいの方が読みやすいって方も居らっしゃるかもしれませんね あまりにも堅過ぎたり良く分からない表現を使った文章にするのもどうかと思いますし...
とは言っても最近長文レビューみたいなのも書いてみたりしていて, 色々チャレンジしているところではあるんですけれど
兎にも角にも, もっと精進します


最初期にインタビューとかもしていました
今となってはもう少し深いとこまで聞けたんじゃないかと思っていたり (知り合い何人かとそういう話にもなりました)
僕は別に記者じゃないし, そのバンド, その人の全てをどうにかして聞かなければいけないんだという訳でも無いんですが, もう少し色々お話聞けたら良かったかなと

あと, もっとインタビューしていきたいなんて言ってた割には結局1バンドしか話聞けてないんですよね笑
インタビューしてほしい人, バンドの方が居らっしゃれば良ければご一報下さい...
インタビューじゃなくても, 何かしら特集みたいな形で出来たら面白いんじゃないかなーとか思っていたり
お気に入りの5曲を選んでもらうとか...人の興味を持ってるものとか気になるかなと
何かしらこれから先出来たらなと考えています


バンドグラフィみたいなものも何個かまとめましたね
結構見て下さる方が居て嬉しいですね...
ニュースサイトに載せて下さったりもして本当に有り難いです

ライブ情報を載っけてみたり, 個人的に行ったライブの日のことをレポしてみたり
バンドのリンク集みたいなのも記事にしました
何だかんだ結構色んなことを書いてる気がしますね
好きなこと, ものをネットとはいえ文字に残しておくことの大切さみたいなものを感じてます

色んな情報とかなにかありましたらツイッターなりコメントなりに言って下さると嬉しいです
随時お待ちしています


そうそう, ディストロも昨年の9月から始めました
最初はどうしようかなーと手探り状態のまま, ひとまず連絡してみようというところからのスタートでした
何だかんだこの半年以上の中で意外と結構な数を仕入れることができ, 出店やディストロのお願い等もありこちらも本当に有り難い限りです
地元は勿論, 東京や仙台でも出店させてもらえましたし, もっと頑張らないとなという気持ちにもなっています
今年も既にもう何個か気になるものもありますし, これから先もチェックお願いします
郵送とかも出来るようになれたら良いですね...


そういえば, 台湾にこのブログと同名のバンドが居るようです

Facebook

少しノイジーで切ないサウンドのバンドですね
日本のバンドともリンクするような部分もあり, 好感が持てます


長々と書いてきましたが, これからも色々書いていく所存ですのでどうかご贔屓によろしくお願いします

ではでは

Puzzle 10th years ago

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Biffy Clyroのアルバム"Puzzle"のリリースから10周年だそうです


youtu.be


個人的にBiffy Clyroというバンドを聴き始めたのはこのアルバムからでした
5年程前に彼らのことを知ってから, 初めて聴いたアルバムということもあってちょっとした思い入れもあります

Puzzleは全13曲収録 (日本/アメリカ盤は"Living is a~"の導入部分を"Intro"として1曲目にしているので14曲となっている)
表記されている楽曲の間に2つの小曲が挟まれ, 楽曲的には15曲分の内容となっています
加えて日本盤には後のシングルのB面となる2曲("I'm Behind You", "Coward")がボーナストラックとして収録されています


リリース当時の背景を少し振り返る
2002年のアルバムデビューから3年連続でアルバムをリリースしていたBiffy Clyro
初めて3年という長いブランクを開けてのリリースとなったこのアルバム
ハードロックやグランジのようなバンドからの影響を存分に表していた彼らですが, このアルバムでサウンドが格段にスケールアップしました
次作となる"Only Revolutions"で知名度は格段に上がったとは思うのですが, この時点でも徐々に広まっている兆しはあったように感じます

それまでの音楽性を踏まえつつもストリングス隊の起用や, これまでとは異なるプロデューサーの起用によりさらにサウンドの細やかさ, 音の太さが格段に上がったように思えます
変拍子やギターの何処か不思議なリフ(しかしキャッチーに聴こえる)などから, "ニュープログレバンド"なんていう風にもこの頃から評されていたようです


youtu.be


歌詞の面に関しては, 制作と同時期に起きたボーカルSimonの母親の死からインスパイアを受け作られています
死ぬことを恐れ, それについて苦悩し, 最終的にはそのことを受け入れる...といったストーリーが繰り広げられています
"Puzzle"というタイトルが示す通り, 人をバズルに例えて, 1つでもかけてしまったら終わりなんだ...というように


youtu.be


アルバムを聴きながらこの記事を書いていましたが, 何だか懐かしい気持ちになりました
初めて聴いた時はFeederにも興味を持ち始めていた時期で, USメインストリームなロックからのインフルエンスなUKのバンドも居るんだなあなんて思っていましたね
どちらも今でもとても好きなバンドです 年末の記事にも書きましたが, 個人的3大オルタナバンドの内の2組ですしね (もう1つはweezer)

もし聴いたことない方が居るなら, この機会に触れて欲しいです
CDも良く中古屋でも見かけますし, 手に取りやすいかと思うので是非


"欠片を拾って空に向かって築いてくれよ..."

youtu.be

Tyler Daniel Bean / On Days Soon To Pass

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Official Site


Tyler Daniel Beanの昨年リリースされたアルバムをレビュー

Tyler Daniel Bean...バーモント州バーリントンのソロアーティスト
バンド形態で活動を行っています
2008年頃から活動を始め, 現在までにEP3枚, スプリット2枚, アルバム2枚をリリース
今回紹介するのは1stから4年振りとなる2ndアルバムです

冒頭から物憂げな雰囲気で幕を開ける今作
全体を通してスロウで悲しげな空気が楽曲を包んでいます
ただ暗く陰湿な音を鳴らすというよりは, 悲しみや苦悩という中にある美しさ, 儚さを表しているようなサウンド
感情の細やかな揺らぎも楽曲の展開で表現しています

今作はチェロやシンセを起用し, 楽曲の色をより濃いものにしています
特に全編に渡って聴こえるチェロのサウンドは切なさに拍車をかけます

全9曲約38分
キラキラしたようなポップさみたいなものはこのアルバムには無いですが, 聴き応えがある1枚です
昨年リリースされていたのにチェックし損ねていたのが残念なくらい良いアルバムだと思います

TWIABPやFoxing, Sorority NoiseといったTriple Crown系のバンド
はたまたCursiveのようなSaddle Creek系のバンドが好きな方はドンズバかと


youtu.be

Introduction to emo bands 13

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1クールを超えた

はい, いつものですよ
代わり映えしないですが今回も幾つか紹介していきます


pax indigo

Last.fm


イギリスはラムズゲートの3ピースバンド
2ギターでベースレスのバンドです
Broken Hearts are Blueの曲名からバンド名は取られているんでしょうか

ざらついた感触の音像から鳴らされるのはmid 90's譲りの切なく琴線に触れるメロディ
何処を切り取ってもグサグサと心を締め付けてくるサウンドの応酬
時に枯れたような声で叫んでいるボーカル

煌めきみたいなものやポップさなんてものは無いけれど, こういうのが堪らなく愛しいんですよ...
静かに力強く鳴らされる楽曲は本当に至高です


youtu.be


the fifties (I Called Nine Times)

Tumblr


オンタリオトロントのClint Howardによるソロプロジェクト
元々I Called Nine Timesという名前で活動していましたが, 2013年からthe fiftiesに変わりました
the fiftiesのアルバムにはI Called Nine Times名義で発表した楽曲も再録して収録されています

繊細かつ美麗なアルペジオ, 細かくリズムを刻むドラム
全体に優しく広がる温かみがサウンドを包み込みます
そのサウンドに乗ってくる歌声は, 変声期に差し掛かるギリギリの子供のような純粋さを保っているかのよう

アップテンポな曲調でも, やはり何処か切なくなるようなメロディが印象に残ります
ピアノや鉄琴などのアプローチでより楽曲の切なさが際立っていますね

Emo Side ProjectやEmpire! Empire!などが好きな方は必聴かと


youtu.be

youtu.be


Turn


These Hands Could Separate The Sky (These Hands)のメンバーであるLiam Dalyのソロプロジェクト
bandcampにて公開されているのは2014年に完成していた音源を2015年にリマスタリングしたものとなります

美麗なギターワーク, 小刻みに淡々と叩かれるドラミング
心地よいアルペジオに思わずうっとりしてしまいます

まあ端的に言ってしまえば, アメフトを意識したであろうサウンドですね
かなり1stアルバムのアメフトに近しいサウンドに仕上がっています

もうこのプロジェクトでは音源は出さないんでしょうか
もっと聴いてみたいところです


youtu.be


Nevasca

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vk


ロシアはムルマンスクの4ピースバンド
このバンド, 本当は単体で記事を書こうとしていたんですよね
以前紹介したEnsslinと合わせてこのバンドは現行ロシアンエモの旗手だと思っているくらい良いバンドなので...

空気感といい音の質感といい, もろに90's emoのソレからかなりの影響を受けているであろうサウンド
何ともいえない切なさと, カラッとした爽やかさも合わさったメロディ
少し寒々とした雰囲気はやはりロシアならではなんでしょうか

初期Emo Diaries等のエモコンピに収録されてそうな楽曲もあったりして, 好きな人にはたまらないであろうなバンドです

個人的に結構な頻度で聴いているんですが, 毎回グッと来ます
今年リリース予定となるアルバムも楽しみでなりません


youtu.be


ということで今回は4バンド紹介しました
また次回お会いしましょう

ではでは

Able Baker / Fall Through Sparks

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Small Brown Bike, The Casket Lottery等のメンバーによるバンドAble Baker Foxが8月にアルバムをリリース

www.punknews.org

ということで色々検索していたところ, 名前が似ているこのバンドを見つけました


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ミネソタミネアポリスのTim Andersonによるソロプロジェクト, Able Baker
2014年から開始したこのプロジェクト ソロとはいえバンド形態で活動しているようです


ローファイかつ, 少しノイジーで気だるげな雰囲気を纏ったサウンド
荒削りに見せかけて, 細やかなアプローチが所々で顔を見せてきます
優しげに, でもしっかりと歌うTimのボーカル 何処か下を向いている感じが出ているのがミソですね

スロウに展開して徐々に盛り上がっていく"Ablutions"
冒頭のアルペジオから最終的にはバーストしたギターが楽曲を彩ります
ああーこういうの好きなんですよねえ...こういう曲に弱いんですよ本当に...


全体的に何処か後ろ向きでダウナーな雰囲気が楽曲を包んでいます この感じ本当に堪らないですね
出すとこが出せば一気にWavvesとかCloud Nothingsのような感じに化けそうな気もします
とは言っても上記の2バンドよりかはもう少しインディロック寄りですかね
良い感じのバンドですので是非一聴してみてください


ではでは

without - westgate No.5 EP (new stock)


after works distro新入荷情報です


without - westgate No.5 EP
700 yen → 500 yen

without (@without_2016) / Twitter
RAFT RECORDS (@raft_records) / Twitter


横浜の4ピースエモメロディックバンドwithoutのEPを入荷しました!
今回のEPは神奈川/東京を中心に活動を行っているRAFT DISTRO改め, RAFT RECORDSの初リリースとなります

昨年結成された彼らの初音源となる本作 熱い熱量と勢いをそのまま真空パックしたかのような3曲が収録されています
90's emo, メロディックパンク等のフィルターを通した熱くそしてグッと来るメロディ その熱さゆえかもはや清涼感すら感じさせる 喉が枯れるかの如く感情を爆発させて歌い散らすボーカル そしてライブでシンガロング必須であろうコーラス...彼らの魅力をギュッと詰め込んだ一作になっています

挟み込まれるアルペジオや, 叫び過ぎてもはやヘロヘロになってしまった声に思わず切なくなってしまいます "kids become kids"の後半は急にアメフトばりのギターリフが聴こえてきたり, その中でコーラスが入ってくる展開は本当に堪らないです
個人的にバンド名を冠する"without"が好みでした 約1分半という今回のEPの中で一番短い曲ではあるのですが, 彼らの魅力がこの曲だけで伝わるようなそんな1曲だと思います

本当に良い音源です...good luck with your fun, Emitation, バイサマ, Slugger Machine, Sleeplessなどの国産エモ, メロディックパンクバンドが好きな方は是非な1枚です


以下レーベルからの詳細となります

横浜の若手エモメロディックバンドwithoutの3曲入りEPをリリースします
某大学軽音楽部出身の4人で結成 メンバー各々の独特な個性が輝やきながらも駆け抜けるような初期衝動, 爆発力がこのEPには集約されています 例えるならSnowingやsportのようなギターリフとシンガロングを持ち合わせていますが, その2バンドとはまた違った彼らの独特なセンスが突出しており, 横浜という閉鎖的な地域から自然発生した感じも彼らの魅力でもあります 特に3曲目の"dislike!"は包み隠さずありのままを叫びながらも、そんな自分自身にも嫌気がさしてしまうという歌詞の内容から分かるメンバーの素直さと楽曲の勢いが合わさり、サビパートでは感極まって拳を突き上げたくなります 録音はmalegoatやshipyardsのレコーディングを担当している林氏, アートワークはurban sleep recordsの酒井氏によるものです


youtu.be


without - westgate No.5 EP

1.kids become kids
2.without
3.dislike!

700 yen → 500 yen

購入はこちらから

sinai vessel / Brokenlegged

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1曲目のイントロで, もうこのアルバムはスゴいに決まってると確信出来るものって幾つあるんだろうか
人によってそれは様々だと思う
少なくとも, このsinai vesselのアルバムにおいて僕はそれを確信した
し, 実際に素晴らしいアルバムだったということも...


sinai vessel...2009年にボーカルギターのCalebのソロプロジェクトとしてスタートしたこのバン
現在までに2枚のアルバム, 1枚のEP, 1枚のスプリットをリリース

現在は
Caleb Corde
Daniel Hernandez
Joshua Herron の3人体制である...のだが, 残念ながら今月でCaleb以外の2人が脱退した

www.facebook.com

4年間の3ピースバンドとしての活動をひとまず終え, これからサポートメンバーを加えてソロとして活動していくらしい
(メンバーが加入するなどについてはまだ未定のようだ)


1月末にリリースされたこの"Brokenlegged"
2ndアルバムとなる今作は"脚が壊れてしまった"なんてタイトルだけれど, 実際Caleb以外の2人が脱退してリズム隊を失ったという意味では合っているのかもしれない (皮肉な話だけれど)

1曲目, "Looseleaf"
冒頭に言った通り, この楽曲のイントロが流れ始めた瞬間にこれはもの凄いアルバムになるぞと確信した
ギターのアルペジオから始まり, ストリングスが入ってくるというドラマチックな展開
そしてダブリングされたギターから, 一気にバンドサウンドへと昇華されていく...
もう思わずガッツポーズしてしまった

この1曲だけでこのアルバムの価値があるといっても過言ではないと思う
これでもう既にピークに達してしまったくらいの楽曲だ

"Dogs"
前作収録の"cats"と対になっている(であろう)楽曲
全体的に明るめなメロディかつアップテンポな展開は前作のモードをアップデートしたかのよう
後半のストリングスやキーボードのアレンジは何ともいえない切なさを漂わせ, 心をキュッと締め付けてくる

今回のアルバムは今まで以上にシリアスな作風だと言える
今までの作品でもシリアスだったり何処か少しばかり気だるげな面は見え隠れしていたものでもあるのだが, Tiny Enginesからのリリースということもあってかサウンドが洗練されよりその向きが浮き彫りになったのだと思える

でもただ単にシリアスな面だけが増幅したわけではなく, 前作のEPから4年という月日は彼らをバンドとしてかなり強固なものにさせた
きめ細やかで郷愁感を煽るようなメロディ, 力強くも繊細さも感じさせるドラミング (細やかなアプローチがとても光る)
今まで以上に声の伸びが良く, 心情に訴えかけてくるかのようなCalebのボーカル
ライブを重ね, バンドアンサンブルが強くなりそしてかなりの完成度まで仕上がっている (だからこそ今回の脱退は残念でならないのだが...)


2枚目にして大躍進を遂げた一作
8曲約31分という比較的コンパクトな作品だが, 彼らのサウンドを十二分に味わうことが出来ると思う
一見地味な雰囲気のアルバムかもしれないが, こういうアルバムこそずっと聴いていられるものなんじゃないだろうか
少なくとも僕はそう思っているし, そう信じている

骨を削って一度解体したsinai vessel
次はどのような骨組みで展望させてくれるのか...
今から既に楽しみで仕方がない


youtu.be